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ネタばれ注意「マカン・マラン」 [オススメ]

8月もいよいよお盆が過ぎ、子供達の夏休み
も終盤に差し掛かってきましたね。
と、いうことで今年は久々に夏の読書感想文
記事を…

古内一絵さん「マカン・マラン」シリーズ

マカン・マランとはインドネシアの言葉で
それぞれ「食事」と「夜」の意味だそうで
ドラァグクイーンのシャールさんの、夜に
のみ開いているお店の名前です。

IMG_20190801_120906_625.jpg

ドラァグクイーン・・・
あまり縁のない人が聞くと、薬剤師か薬局に
勤めてる女性かと思ってしまいがちですが、
派手な衣装を纏った厚化粧の「男性」の
事を指すそうです。
美輪明宏さんみたいな感じかな?

この物語はかつてバリバリの超エリート
(さらに俳優張りの超イケメン)だった男性
が、難病に罹ったことを期に全てを捨て、
かねてから自身の中に存在する事に気づいて
いた「本当の気持ち」に従って
ドラァグクイーン「シャール」として残り
の人生を生きる事を決意し、昼は手作りの
ドレスの店、夜は(たまに)夜食カフェを
営んでるというお話。

単行本は全4冊、写真は何故か最終巻の
4冊目です(笑)
1冊の中に1話完結の話が4話ほど収録
されてて、どこからでも読めるようになって
ます。

主人公のシャールさんは厚化粧・女装ですが
同性愛者というわけではなく、作中にそう
いった生々しい描写は一切出てきません。
各話にそれぞれ悩める登場人物が出てきます

自分の子育てに自信が持てなくなった主婦
仮面夫婦に限界を感じているセレブ妻たち
自分の夢と実家の跡継ぎに揺れる青年
他人を批判し続ける女性ブロガー
エトセトラエトセトラ・・・

そういった人生の壁にぶち当たった人達が
引き寄せられるように、この夜食カフェ
「マカン・マラン」へと辿り着き、
シャールさんと接する中で大切な事に
気付かされるという、よくあるパターンの
流れですね(笑)

一度登場したキャラが、シャールさんの
料理と人柄の虜になって、店の常連として
レギュラー化してゆくのですが、面白いのは
そのキャラがメインの章の時に脇役だったり
引き立て役だった人物が後の話で再登場し、
実は彼や彼女達も様々な悩みや行き詰まりを
感じていて、まるで導かれるように
「マカン・マラン」にやって来るという話が
何回かあったり、再登場したかつての脇役?
を通してその時メインだった人物の近況が
語られたりと、凝った作りになってます。

・・・ん?

何かどっかで見たような話しだなあ

そう、これですよ、これ
IMG_20190331_193628_169.jpg

オススメのカテゴリで何度か紹介してる
村山早紀さんの「コンビニたそがれ堂」に
ちょっと似てますね。

「マカン・マラン」
いつも開いてるわけでなく、縁がある人が
引き寄せられるように辿りつく。
オーナーはドラァグクイーン。
素顔は超イケメン。
従業員はオネエ軍団。

「たそがれ堂」
誰でも行けるわけでなく、心に強く思いを
持った人が辿りつくことが出来る。
オーナーは神様。
人間の姿は超イケメン。
従業員はツンデレの猫又の美少女。

それぞれ一話完結の物語で、その回の
登場人物がシャールさんや、たそがれ堂を
通して本当に大切なものに気付く・・・
そして最大の共通点は両作とも主人公に
恋愛要素ゼロ!
これは何気に重要なポイントです(笑)
何でもかんでも最後はラブストーリーに
なって、安っぽいハッピーエンドなんて
反吐が出るわ(ヲイw)

最近、オリジナルのドラマを書ける脚本家
が少なくなったのか、ほとんどマンガか
小説が原作の物語ばっかりで正直ウンザリ
ですが、ひょっとしたら今回紹介した
「マカン・マラン」もそのうちドラマに
なるかもしれませんね。

確かに、食べ物屋が舞台で、毎回訳ありな
登場人物が主人公の店にやって来る…って
人情話はよくあるパターンかもしれません
、が、進行性の難病を期に恵まれた才能、
容姿、キャリアを全て捨てて、ドラァグ
クイーンとして生きてゆくことを決めた
シャールさんの姿と言葉は何故か素直に
心に沁みるものがあります。
ちょっと疲れた時とか背中を押して欲しい
時のために、手元に置いておきたい大切な
一冊(四巻ありますがw)になりました。



・・・暑さと疲れで文章に集中力が
なくなってあんまり「読んでみたい!」
って思えん紹介になっちまったなコリャ


ニャアコ
「いつものことじゃないの」











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