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ああ、この場面は...(ヒグチユウコ・いらないねこ) [オススメ]

「逃げ出してきて だいぶんたつから
 あんた、ずいぶんおおきくなったわね。
 あたしの昔着てた服をあげるから
 好きなのをえらびなさい」

子ねこはうれしそうに 店主の色とりどりの
クローゼットを見ました。
ゴソゴソと いろんな服をみたあと

「これがいい!」と いいました。

ガラガラ!と 戸をあけて ニャンコが
本屋にやってきました。

すると いつもとちがう 黒いワンピース
着た子ねこがいました。
おねえさんのような子ねこを見たニャンコは
目から涙をこぼしました。

おとうさん、なんで泣くの?」

ニャンコは 涙がとまりません。


「いらないねこ」第14回より



今回は大好きなヒグチユウコさんの絵本
「いらないねこ」の紹介です。

前作「せかいいちのねこ」は、愛してやまない
持ち主 (?) の男の子が成長しても飽きられること
なくずっと一緒にいたいと願う、ぬいぐるみ
ニャンコが「猫のヒゲを集めると本物の猫になれる」
という話を聞いて、さまざまな個性的な猫たち
からヒゲをわけてもらうけれども本物の猫には
なることが出来ず、でも、ぬいぐるみの姿でも
男の子はこれからもずっとニャンコのことを
大切に思うし、一緒にいられる。と同居人の
本当はいじわるじゃない「いじわるなねこ」に
諭され、今のままの自分自身を受け入れるという
成長譚でした。

正式な続編にあたる今作では、なんとニャンコが
捨てられていた子ねこを連れて帰って育てるお話
です。

・・・まあ、それだけの話なんですが、もうね、
ただひたすら可愛いんですよ。猫たちがね。

なんでこんな絵が描けるんや?と不思議なくらい
表情が豊かで、仕草がいじらしいんですよね~。

特にロンパースを着てる子ねこの姿とか、それを
見つめるデレデレのニャンコパパの表情なんて
それ見てるだけで幸せな気持ちになってしまいます。

連載が進むにつれて、子ねこも少しずつ大きく
なってゆき、さすがに一緒に暮らすわけには
いかなくなって、「愛娘」は新しい家族のもとへと
行ってしまうのですが、「ある出来事」があって
最終回の2つ前の第13回で再びニャンコたちの元へ
逃げて戻って来てしまいます。

この記事の冒頭の文章は、次の第14回のものなん
ですが、その時のこの場面 ↓

2017-08-20_15.07.57.jpg

これを見た時、思わず私もニャンコと一緒に涙が
出そうになりました。

なぜなら・・・

2017-08-20_15.08.57.jpg

この「ふたりのねこ」のイラストと同じだった
からです。

何が言いたいのか、わかんねーよ!このハゲー!
と思われるかも知れませんが、説明するとですね、
この2枚めの ニャンコを抱き上げているのは
前作「せかいいちのねこ」の更に前作にあたる
「ふたりのねこ」に出てた「ねこ」だと思うの
ですが、この前々作「ふたりのねこ」は出版社が
違うということもあってか、ど~うもパラレル
ワールドっぽい扱いで、物語のラストで離れ離れに
なった後、「ねこ」は二度と出てきません。

で、今回、成長した「愛娘」があの「ねこ」と
同じ服を着てるのを見て、てっきりニャンコは
彼女のことを思い出し、その姿がダブって泣いたの
かと思ったんですが・・・

どうもあんまり関係なかったみたいです(笑)
ただただ娘の成長した姿に感動したようです。

2017-08-20_15.08.20.jpg

でも、勝手にそんな深読みしてしまうくらい私に
とってはニャンコシリーズ最初の「ふたりのねこ」
も思い入れの強い大切な作品なのですよ。
綺麗に完結してるので、変に続編とか再登場は
なくていいですけどね。

ということで、今回は珍しくネタばれなしで(笑)

果たして新しい家族の元から逃げて帰って来た
ニャンコの愛娘はどうなるのか、9月1日に発売の
「いらないねこ」をどうぞお楽しみに。

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チー
「文章ヘタ過ぎて何書いてんのかわかんないヨ」









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クリスマスに読んでほしい、この一冊 [オススメ]

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時間の関係上、前置き無しでいきなり紹介しますが、
いつもこのブログを見に来て下さる愛すべき皆様に
ぜひとも明日のクリスマスに読んでいただきたい
コンビニたそがれ堂・祝福の庭」

たそがれ堂シリーズ通算6冊目の今回は収録されてる
3篇すべてクリスマスがテーマになってるんですが、
やはりというか、なんというか、クリスマスなのに
恋愛要素ゼロ!
大事なことなんで、もう一回言いますよ
クリスマスがテーマなのに恋愛要素ゼロ!

さすがは「たそがれ堂」!
いいですね~期待を裏切りませんね~

大切なものを探し続けてる人だけが辿りつける
この「コンビニたそがれ堂」
今回は特に、何の得にならなくても誰かの幸せを願い
ながら日々を生きる無償の愛に奇跡が訪れる・・・
そんな奇跡の3篇になってます。

間違っても、クリスマスが何の日かも知らずに
うわべの幸せに浮かれてるバカップルは (おい!)
たそがれ堂には縁がないでしょう。
もちろんこんな性根の腐った私も、一生出会う事は
ないでしょうけど(笑)

それでも、たとえ自分が辛い時でも、いつも誰かの
幸せを願っていたい、そんな皆さんにぜひ読んで
いただきたい一冊です。






幸せな結末(ふたりのねこ) [オススメ]

最近、震災関係の記事が続き、書く方も読む方も
ちょっとしんどいかなと思い、
(読む方の人は、ほとんどいませんがw)
今回は再びヒグチユウコさんのイラストを。
※フィルターで加工してます。

2016-10-26_20.36.10.jpg

これは以前紹介した絵本「ふたりのねこ」の
「ねこ」と「ニャンコ」ですね。

絵本の本編ではこのようなシーンはなく、おそらく
描き下しではないかと思われます。
ちなみに絵葉書になっており、ヤフオクで見かけて
どうしても欲しかったので、結構いい値段で落札し
入手いたしました。

特に説明などは添えられてないので、自由な解釈が
出来るんでしょうけど、私はこれは絶対に、あの
切ないラストで終わった本編の数年後、ニャンコは
「ぼっちゃん」やその家族と、ねこは顔見知りの
犬や、その優しそうな飼い主との「新しい家族」と
それぞれ幸せに暮らす中で、何かの拍子にどこかで
再会した「ふたりのねこ」 の姿だと信じてます。

数百枚、数千枚あるかもしれない、そしてこれからも
数百枚、数千枚と描かれてゆくであろうヒグチユウコ
さんのイラストの中で、今までもこれからも
私がずっと一番大好きな絵です。



ネタばれ注意「ヒグチユウコ・ニャンコシリーズ」(後編)   [オススメ]

「おれたちねこは 人間より寿命が短いから
 たいてい先にいなくなるんだ。
 でも おまえはずっといっしよにいられるじゃないか」

そう話すいじわるねこの目は とても複雑そうでした。
ニャンコは むしょうにかなしくなりました。

ニャンコは からだからヒゲを ぬきとりました。

ぜんぶとりおわると いじわるねこがそっとニャンコを
ひざにのせて だきしめてくれました。

「ほら もとのほうが ずっとかわいい」


「せかいいちのねこ」
みんなせかいいちのねこ  より



それでは前回に続いて、ヒグチユウコさんが描く
ぬいぐるみのニャンコが主人公のお話。
後編は「せかいいちのねこ」の紹介です。

前編で紹介した「ふたりのねこ」同様、今回も
ニャンコが主人公なので勝手にニャンコシリーズと
名付けておりますが、実は正式な続きの物語では
ないような感じなんですよねー。

まず、決定的なのは出版社が違う。
この「せかいいちのねこ」は白泉社の「月刊MOE」
に連載されてたものを1冊の絵本にまとめたもので、
「ふたりのねこ」は祥伝社からの書き下しっぽい
です(ちゃんと調べて記事書けやw)

そういった関係が影響してるのか、同じニャンコが
主人公でも微妙~~~~~に雰囲気が違ってます。
そう、敢えて例えるならば
「8時だよ全員集合」と「ドリフの大爆笑」みたいな
もんでしょうか(違うな・・・)

「ふたりのねこ」ではニャンコの家族は、大好きな
「ぼっちゃん」とその両親の4人暮らしだったのに
「せかいいちのねこ」ではやたらと不思議な同居人が
増えてます(笑)
さらに「ぼっちゃん」から「男の子」へと、呼び方も
変わりました。
これはもう、別物のパラレルワールドと割り切って
読むか、前作で「ねこ」と別れた数年後ととるか
読者の好みの問題でしょうかね。

で、今回の物語は・・・
ニャンコが愛してやまない「男の子」が7さいに
なったのを機に、ぬいぐるみに興味がなくなって、
自分はもう飽きられてしまうのでは・・・
とニャンコは不安になります。

「本物の猫になればずっと一緒に居れるんじゃないか」
「猫のヒゲには魔力があるから体に入れればいい」
という友達のアドバイスのもと、少しでも沢山の
本物の猫のヒゲを手に入れるべく友達のアノマロと共に
出かけるのですが、この道中で沢山の、表情も仕草も
個性的な猫たちに出会い、アノマロと途中ではぐれたり
同居人の「いじわるなねこ」を通じて、たとえ7才に
なっても男の子は自分のことを、かけがえのない存在
だと思ってる事を知らされたりしながら話は進みます。

やがて出会った猫たちからもらった大切なヒゲを、
ぬいぐるみである自分の体に1本ずつ差し込んで
ニャンコはついに念願の本物の猫に・・・
とは、ならないんですね~(笑)

それでも猫たちがくれた大切なヒゲで、自分も本物の猫
になりたいと願うニャンコに、改めて今のままでも
十分に男の子に愛されてることを諭す、実はいじわる
じゃない「いじわるなねこ」の言葉に、実際に猫と
暮らしてる、あるいは暮らしていた人たちは、きっと
涙腺が崩壊します。

2016-09-18_08.45.45.jpg

お話の内容的にはSMAPの「世界にひとつだけの花」
とマッキー自らが歌った「僕が1番欲しかったもの」
を足して2で割ったような(違うなw)よくある
ものだと思うんですが、やはりここはヒグチユウコ
さんが描く、個性豊かな猫たちの姿が物語に深みを
与えてますねえ。
しかも今回は猫も沢山出てくるけれど、それ以外の
生き物もいっぱい出てきて、まさに現代の鳥獣戯画
って感じでした。

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モデルになってる実在の猫ちゃんたち ↑

ホントはまだまだ語りたい内容がいっぱいあるんです
が、現段階まで読み直してみて、改めて自分で書いた
記事の内容の薄さに愕然としてしまい、これ以上
書くのはマズいなと判断したので、この辺でやめとき
ます。

ちなみに現在「月刊MOE」では「せかいいちのねこ」
の正統 (?) な続編「いらないねこ」が連載中です。
少し成長したニャンコが捨て猫を引き取り、お父さん
になる話です(笑)
ニャンコと猫たちの表情の1コマ1コマ、動作の1コマ
1コマが、本当に愛おしくなる珠玉のシリーズです。











ネタばれ注意「ヒグチユウコ・ニャンコシリーズ」(前編) [オススメ]

「おいかけなくて いいのかい?」 
えだにとまった カラスが
こえをかけてきました。
「いいんだ。
 ねこには おうちができたんだよ」


「ふたりのねこ」より


9月も半ばになり、季節は完全に秋へと移り変わりました
が、今年は台風ばかりでなかなか秋の爽やかさをまだ
実感出来てません。きっとこれから色んな意味での収穫の
時を迎え、1年の締めくくりへと近づいてゆくんでしょう
ね。

今回ご紹介するのは、ヒグチユウコさんの絵本
「ふたりのねこ」と「せかいいいちのねこ」
名付けてニャンコシリーズです。

まあ、こんな毎回数人の奇特な方しか読んでないような
ブログでわざわざ紹介しなくても、今やヒグチユウコ
さんと言えば、本好き人間・猫好き人間のみならず
知らない人なんていないくらいの作家さんなんですけど
ね(笑)

「え?聞いたことないで」という方もこういう感じの
イラストは、きっとどこかで目にしてるはずですヨ ↓

2016-09-18_08.46.10.jpg

なんか、一度見たら忘れられない雰囲気ですよね。
この猫の表情、単なるリアルでもなく、かといって
マンガっぽくもなく、ヒグチユウコという作家しか
描けない独特の世界だなあと感動します。

何が凄いって、猫だけじゃなく犬も、鳥も、植物も
女の子も何を描いても独特の世界観で、何だか現代の
「鳥獣戯画」みたいな印象です。

で、ここからはヒグチさんが描いた猫の絵本
「ふたりのねこ」と「せかいいいちのねこ」の
ネタばれありの紹介です。
例によって大したことも書いてないのに結末だけは
ドサクサに紛れてバラしてしまってるという、非常に
悪質な記事になってますので、まだ実際に御覧に
なってない方は、遠慮なくここで引き返して下さい
ませ。

今ならまだ間に合うぞー (^◇^)

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この2作、主人公は ぬいぐるみの「ニャンコ」
なので勝手にニャンコシリーズと名付けてます。

「ふたりのねこ」は、ニャンコが家で一緒に暮らしてる
大好きな「ぼっちゃん」が、うっかり忘れて帰ったのか
それとも落としてしまったのか、一人ぼっちで公園に
残されたニャンコと、この公園に住む「ねこ」との
出会いと別れが描かれています。

何とかして大好きな ぼっちゃんの待つ家へ帰りたい
けど、帰り道の見当もつかず途方に暮れるニャンコを
かつて、小さい頃に兄弟と共に飼い主に捨てられ
この公園で酷い目に遭いながら生き抜いてきた孤独な
「ねこ」が慰め、励ましながら一緒に帰り道への
手がかりを探してくれます。


「にんげんは、ほんとうは ひどい 生きもの
 なの」

「ねえ、もしぼっちゃんが、あんたのことを
 さがしてなかったら どうするの?」

自分がどれだけ人間の子供に愛されているかを語り、
帰り道を探し続けるニャンコに、かつて人間に捨て
られ、酷い目に遭ってきた「ねこ」が問いかけます。
しかしニャンコは、ぼっちゃんがくれた宝物の
アンモナイトの化石を見せて、人間がみんな酷い
わけじゃない、ぼっちゃんもきっと自分を探して
くれてる、と「ねこ」に応えます。

それでもなかなか手がかりが見つからず、不安で
涙を流すニャンコを優しく抱きしめる「ねこ」
この時、ニャンコは家に帰れたら「ねこ」も一緒に
来てくれないだろうかと思い、「ねこ」もこのまま
ニャンコと一緒に暮らせないだろうかと願うのでした。

お互いを「家族」として意識し始めた時、突然
別れがやってきます。

病気になってしまった「ねこ」を助けるために
顔見知りの犬に、宝物のアンモナイトの化石を惜しみ
なく差出し、犬が呼んで来た「優しそうな飼い主」に
「ねこ」の命を託して涙ながらに見送るニャンコ。

果たしてこの後どうなるのか・・・

は、描かれてません。

ニャンコは無事に家に戻ることが出来ましたが、
「ねこ」のその後は読者の想像に委ねられ、物語は
あの短い夏の日々、ふたりは確かに家族だった
という、おそらく少し大人になったニャンコの切ない
語りで幕を閉じます。


私は基本的にはわざとらしいハッピーエンドで終わる
物語は好きじゃなくて、こういった余韻を残して
その後を想像させる話ばっかり好んで読んでるんです
が、これを最初読んだ時はさすがに「え~~!?」って
なりましたね。
ちゃんと「ねこ」が幸せになったとこまで描き切って
くれや~、と。

何でガラにもなく「ねこ」が幸せになった結末まで
描いてほしかったと思ったんかなあと考えたんですが
この「ねこ」・・・昔、近所にこんな感じの女の子が
居たような記憶があるんですよねえ・・・
で、こんな感じの不本意な2度と会えない別れを
誰しも1度は経験してると思うんですよ。
そんな郷愁が妙にセンチな願望になったんかな・・・
なんて思ったりして。
まあ、もちろん、ヒグチユウコさんの描く猫たちの
愛らしさを見たら誰でもそう願うわな(笑)

でもね、やっぱりこの終わり方でいいんですよね。
読んだ人全員が、「ねこ」が「顔見知りの犬」と
「優しそうな飼い主」に病院に連れて行ってもらって
元気になって、家族の一員になって、幸せになって、
時々ニャンコの事を懐かしく思い出す・・・そんな
未来を祈って、確信しているはずですもんね。

そして、この切ない余韻こそが「ふたりのねこ」を
「ヒグチユウコのイラストに文字がついてる絵本」
で終わらせなかった勝因であろう。と、調子こいて
締めくくりつつ、次回後編はニャンコが本物の猫に
なりたと願い奔走する中で様々な出来事や出会いを
通じ、これまた少し成長するお話、
「せかいいちのねこ」の紹介へと続きます。

(つづく)












ガラスの四十代 [オススメ]

前日、長女を神戸の実家に預けに行く道すがら、
いつも気になってた「妖精の森ガラス美術館」を
ちょっと覗いてみようかということで、駐車場に
車を停め、娘と2人で近づいてみると開館時間は 
午前9時30分から。で、この時まだ9時前・・・
見た感じもう開いてるっぽかったので、ダメもとで
ドアをガチャガチャやってみたけど、やっぱりまだ
閉まっていました。
特に目的があってきたわけでもないので30分以上も
待ってるわけにもいかず、さらに入場出来ても
ゆっくり見学してる暇もないので、また時間の
余裕のある時にゆっくり来ようという事で娘と車に
戻ろうとすると、女性の職員さんがドアを開けて
「入ってもらっていいですよー」と声をかけて
下さった。ええ人や~。

受付から先の展示室は入場料が必要だが、入り口の
ロビー兼アートショップまでは無料で、展示されて
いる作品を見たり買ったりすることが出来ます。
何の予備知識もなく、しかも開館時間前に入れて
頂いたイロドリ親子に対しても、館長さんは嫌な
顔をせず、展示されてるガラスについて説明して
下さいました。

この美術館の工房で命を吹き込まれるガラス細工は
ウランを含んだ「ウランガラス」で作られていて、
紫外線が当たると綺麗な緑色に発色するのだそう
です。
せっかく中に入れて頂いて、説明までして下さった
のでカネを払ってでも展示室も見たかったけど、
ホントに時間がなかったので、記念にガラス細工の
猫ちゃんを購入して美術館を後にしました。

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思いっきり太陽の光を浴びております

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イロドリ自身が「ガラスのハート」の、脆い・・・
じゃなくて繊細な中年オヤジなので、ついつい
壊れそうなものばかり集めてしまいますが(笑)
数万円の立派な作品から千円ちょっとの可愛い
動物、ストラップのような小物まであるので
ガラス細工が好きな方にはたまらないと思います。
                                            2016-08-12_09.14.03.jpg

入場料+別料金+予約で、こちらの工房でいろんな
職人体験も出来るようなので、関心のある方は 
ホームページを是非チェックして下さいませ。 

                              
実はこの近くには「貧者のディズニーランド再び」の
番外編で紹介した、福山雅治アニキが、新しく発見
された星の名づけ親として自らの写真の師である
植田正治さんの名を星に命名したというエピソードの
舞台になった「さじアストロパーク」もあるんです。
で、このアストロパークという天文台は鳥取県内
なので、すぐ近くのガラス美術館も鳥取県なのかな
と思ってたらこっちは岡山県になるんですね~

なので「星好きで更にガラス好きの人」にとっては
1日で2度楽しめること間違いなし!ぜひお越し下さい
ませ!・・・って、そんな人はこんな記事見なくても
とっくにご存知でしょうけどね(笑)

ネタばれ注意「さすらい猫ノアの伝説」 [オススメ]

「勇気っていうのは、なにかを取り戻すことなんだ。
 間違ってることには従わず、困ってる人を助けて
 あげること・・・考えてみればあたりまえじゃないか。
 でも、実際にはなかなかできないだろ?
 できないことが、自分でも悔しいだろ?
 大切なものをいつの間にか、なくしてるからなんだ。
 それを取り戻して、自分が『こうなりたい』と思う
 自分になろうとする気持ちが、勇気の第一歩なんだよ」

            第8章 勇気りんりん より



え~毎日暑い日が続いておりますが、今回は・・・
夏休み真っ只中ということもあり宿題の読書感想文の
ノリで児童向け小説「さすらい猫 ノアの伝説」を
ご紹介したいと思います。

例によって大した内容は書いてないのに、ラストの
オチだけは堂々とバラしてるという、まるで浜村淳の
映画解説のような悪質な記事となってますので、
結末を知りたくない方はどうぞ、ここでシャットダウン
お願いしまーす(笑)


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<おめでとうございます!あなたのクラスは
 ノアに選ばれました!>

隣の市の小学校の子の、そんな挨拶で始まる手紙の入った
風呂敷を首に巻いた黒猫が、授業中のとある小学校の
5年1組の健太の席に、窓から飛び込んでくるところから
物語は始まります。

その手紙に書かれている内容によると、この黒猫ノアは
”クラスの皆が忘れてしまってる大切なこと”を
思い出させるために、いろんな学校を渡り歩いている
らしく、その大切なことに皆が気付いた時、ノアは
また次の学校へと旅立ってゆくのだそうです。


健太のもとにノアがやって来た時、5年生になってまだ
2カ月しか経っていないということもあって、一体何が
忘れてしまってる大切なことなのか、ピンとこなかった
のですが、怪我で入院中の担任のピンチヒッターで
やって来た、新米のユッコ先生のあまりのダメダメな
ドジッ娘ぶりが、この5年1組の雰囲気を悪化させ(笑)
健太と、親友の亮平、そして健太が淡い恋心を
芽生えさせることになるリリー(本名は凛々) の3人が
中心になってユッコ先生に自信を持ってもらおうと
奔走する中で、自分たちにとって必要で大切なものに
気付いてゆく・・・そんな王道のストーリーです。


もともと子供向けの物語なので、読んでて童心に戻れる
というか、懐かしい気持ちで心が洗われるような気が
しました。
ユッコ先生をクビにしようとしてた女子のリーダーの
子が、最後は、担任が戻ってくることで学校を離れる
ユッコ先生のお別れ会を提案したり、自分の上手さを
ハナにかけて亮平を見下してイジメてるようにしか
見えなかったサッカークラブの男子が、ストイックな
努力家であり、口は悪いけど亮平のこともちゃんと
心配してて、ラストの試合のシーンで、やっと
レギュラーを勝ち取って試合に出ることが出来た亮平に、
何度も何度もパスを出し続け、最後の最後のゴールを
アシストしてやる場面など、ヤな奴をそのままで
終わらせない配慮も読んでて嬉しかったですね。
この辺の物語の回収具合はうまいなあと思いました。

それぞれが誰かを思いやり、一歩踏み出す勇気を
取り戻し、健太たちの5年1組のクラスが1つになって
皆が少し大人に近づいた時、ノアとの別れが待って
います。

決して懐くわけでもなく、いかにも気まぐれな猫
そのもので、それでも健太たちが行き詰った時には
神出鬼没に現れて重要なヒントを与えてくれて、
忘れられない思い出を作ってくれた、さすらい猫。
亮平が泣き泣き書いた”次のどこかのクラス”への
紹介状を風呂敷に包み、首に巻いたノアを、健太、
亮平、リリー、ユッコ先生が涙を堪えながら見送る
場面が、まるで自分も一緒にこのクラスに居たかの
ような気持になりました。
作者の重松清さんの他の作品は読んだことがないの
ですが、これはホントにいい作品でした。
そしてやはり「黒猫」というのはミステリアスな
設定が良く似合いますね。

なんか無駄に長くなってしまいましたが、最後に
もうちょっとだけ・・・
この物語、エピローグが2つあるんですけど、
都会から引っ越してきた6年生の女の子の所にノアが
現れて、次はこの子の新しいクラスが舞台になるのを
暗示させて終わるという2つめのエピローグは、何と、
そのまま続編のプロローグになってるという(笑)
図書館に置いてなかったのでまだ見てませんが、
機会があれば続編も読んでみたいです。

で、1つめのエピローグはノアが去った後の後日談。
一度は諦めかけていたサッカークラブのレギュラーの
座を努力で勝ち取った亮平が、試合の最後の最後に
ゴールを決めた瞬間、リリーやユッコ先生と一緒に
応援していた健太が、今はもういない、そして二度と
会うこともないであろうノアが、今もきっとどこかで
自分たちを見守ってくれてることを実感するという
泣かせるラストでした。

子供の頃に戻ることは出来ないけど、純粋な気持ちを
思い出したい時に読んでほしい、オススメの1冊です。

例によって感想が書きたいのか粗筋が書きたいのか
さっぱりわからないグダグダな紹介になってしまい
サーセン。

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我が家の「元・さすらい猫」ニャアコ

まさか40過ぎた心身共に穢れきったオッサンのもとに
ノアがやって来るとは・・・
まさに「事実は小説より奇なり」(笑)


え!? あの人がこんな曲をカバー? [オススメ]

かなり前の話で恐縮ですが、原田知世さんがビートルズ
「夢の人」をカバーで歌ってるPVを見ました。 

プレスリーやらノラ・ジョーンズなどの曲を歌った
全10曲のカバーアルバム恋愛小説」の中の1つなの
ですが「夢の人」は私も大好きな曲なので、あんなノリを
どうやって原田の知ちゃんが歌うのだろうかと興味津々で
PVを見たら、すごいスローなナンバーになってた(笑)

あの印象的な
テーーテーーテテテテテテテテ・・・♪ (なんやねんこれ)
というイントロも、アップテンポな曲調も、大胆に
アレンジされてるんですけど、歌ってる知ちゃんの
映像のステキさと相まって、なんかいい感じでした。

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日本人アーティストによるビートルズのカバーと
いえば、RCサクセションの「HELP!」 
(歌い出しが ”HELP!あ、兄さん婆さん♪” ) とか
ロウソク炎を揺らさずに歌う民謡歌手・金沢明子さんの
「イエロー・サブマリン音頭」のインパクトが大きい
ですが、これからも色んな方の色んなカバーを
聴いてみたいものです。

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ブレンディのコマーシャルでもそのまま通用しますw
しかし原田知世さんは年とらないですね~
私が中学校の頃からずっと「時をかける少女」です
(意味不明)

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ネタばれ注意「コンビニたそがれ堂」 [オススメ]

ただ、一つ、言えることがある。
見えなくなっても、会えなくなっても、きっと、
「どこか」には、みんな、ちゃんといるっていうことさ。
消えてしまうわけじゃない。誰の魂も、どんな想いもね。

          コンビニたそがれ堂「あんず」より



実は今回、避妊手術後の抜糸の日にチーが脱走した時の
話を書こうと思ってたんですけど、今日、家から歩いて
5分もかからない場所に、ローソンが新しくオープン
しまして、その記念に以前ちょっとだけ紹介しかけてた
村山早紀さんの小説「コンビニたそがれ堂」をあらためて
紹介したいと思います。(ほとんどこじつけ・・・w)

風早(かぜはや)の街の駅前商店街のはずれ、赤い鳥居が
並んでいるあたりに、夕暮れになると現れる不思議な
コンビニたそがれ堂。
大事な探しものがある人は、必ずここで見つけられる
という。

このコンビニの店員さんは、長身・銀髪、そして
金色の瞳を持ち、爽やかで愛想が良くて飄々としながらも
時折ふと妖しい雰囲気を醸し出すイケメン。
果たしてその正体は、なんと・・・神様!

といっても風格や威厳ある神様とはちょっと違う、
いかにも日本特有の「八百万(やおよろず)の神」
って感じで、その昔、風早の地でその美しい姿ゆえに
村人たちに勝手に神様として崇められ、そんな村人
たちを幸せにしたい、と願って京都の伏見で修行を
積み、晴れて「風早三郎」という名の神様となった
「狐」なのです。

この物語、現在5巻まで続いており、1話完結の
ストーリーがそれぞれ4~5話くらい収録されてて
どこから読んでも楽しめます。
主人公はこのイケメン神様・・・と言いたいとこ
なんですが、実際は各話に登場する風早の街の住人が
さまざまな「大事なものを見つける」話の狂言回し
(?) 的な役割になってます。
手塚先生の「ブラックジャック」とか、楳図先生の
「おろち」みたいなもんでしょうか。

内容的には、やはり、風早の住人たちが
「大切な人・もの、を失ってから立ち直るまで」
みたいな話が多いような気がしました。
かといって、最近よく見かける若手俳優や女優の
ドラマや映画にありがちな、恋人の死を乗り越えて
新しい相手と再出発しま~す、みたいな薄っぺらい
カスみたいな物語ではなくて、大切な人がこの世から
いなくなっても、きっと思いや心は一緒にいてくれる
と信じてその喪失感を乗り越えて成長してゆこうと
する姿が描かれてます。

この記事の冒頭の、風早三郎のセリフはまさに
「見えんけど、おる」
水木しげるワールドに共通するものがあって、また
既に5~6年続いてる人気作にも関わらず、今まで全く
その存在を知らず、奇しくも水木先生が、あっちの世界へ
行ってしまわれてからすぐに出会った物語ということも
あって、私にとっても大切なシリーズになりそうです。

ホントはもっと詳しく書きたいんですが、今後この
ブログで登場する機会もちょくちょくあるので、今回は
この辺で。







またまたネタばれ注意 !!「舞台版・旅猫リポート」リポート! [オススメ]

ーーー僕のリポートはもうすぐ終わる。
それは決して悲しいことじゃない。
僕らは旅の思い出を数えながら、
次の旅へと向かうんだ。
先に行ったひとを思いながら。
後から来る人を思いながら。
そうして僕らはいつかまた、
愛しいすべてのひとびとと
地平線の向こうで出会うだろう。
            「Last-Report」より

昨年、小説版の「旅猫リポート」の感想を書き
ましたが、今回はDVDで見た舞台版の感想を
書いてみたいと思います。

2015-11-06_16.20.32.jpg

ファンの方はご存知の通り、この「旅猫リポート」
という作品は、もともと舞台化を前提に執筆された
物語なのだそうですが、小説を読んでしばらくして
からそのことを知り、どうしても見たくなって
ヤフオクでDVDを入手いたしました。

さて、ここから先は
「たいしたこと書いてないのにネタばれ画像ばれしてる」
という悪質な内容の記事になりますので(笑)、興味は
あるけどまだ舞台版を見てなくて、自分の目で見るまで
画像は見たくねえ!という方は、どうぞ遠慮なくここで
Uターンお願いいたしま~す~(^^♪。



さあ、

よろしいでしょうか?

では、いきますよ?


でも、フツーに考えて気になりますよね、いくら
「舞台化を前提」とはいえ、人間と猫が旅をする
話ですよ?アニメとかならともかく、猫側の主人公
「ナナ」は誰がどうやって演じるんだ?

「ミュージカルCATS」みたいな姿なのか・・・?

それとも完全な着ぐるみ状態で出てくるのか?

あるいはヌイグルミを使う・・・?

いや、まさか本物の猫が演技するとか・・・?

・・・で、
この素朴な疑問と関心に対する衝撃の答えがこれだ!

ド---------------------------------------------ン!

2016-01-17_09.49.09.jpg

思いっきりフツーの人間やんけ!(笑)
ちなみに向かって右側が「猫」の「ナナ」
人間よりデカい(笑)

まあ、この作品に限らず「舞台」というものに
縁がなかった私のようなシロートからすれば
斬新すぎる光景なのかもしれませんが、もともと
先に小説を読んでいたので、意外とすぐに
すんなりと馴染めました。

内容は、途中でフェリーに乗るくだり以外は、ほぼ
小説と同じで、冒頭のナナの独白から物語は始まるの
ですが、一番最初に影絵で猫が人間に姿を変えるん
ですよ、で、ここから長身でイケメンのナナ(笑)の
登場になるんですけど、最初にこれがあったから
抵抗なく溶け込めたのかもしれません。

ただ、唯一の違和感は小説を読んでイメージしてた
それぞれの人物像と、舞台上で演じている役者さんの
キャラのギャップが・・・(笑)
まあでも本は本、お芝居はお芝居、完全な別物と
割り切って見れれば、時間を忘れるくらいに集中して
楽しめます。ちなみに、ナナ以外の登場猫も
役者さんが人間の姿のまま演じているのですが
人間側の出番がない時に猫の役で出たりして、
それぞれの役の掛け持ちが大変そうでした。

お話がほぼ小説と同じなので今回は内容の感想は
控えますが、なんていうかねえ・・・アレですよ、
やっぱり物語って「恋愛」より「友情」ですね。
非リア充サイドの私はつくづく実感しましたよ。

2015-04-27_14.31.05.jpg

小説版と同じく、舞台版もこの記事の冒頭のセリフで
物語は幕を閉じるのですけど、2人 (1人と1匹) が
このセリフのあと振り向いて歩いてゆくラストが
これまた影絵になるんですが、この時、ナナが
歩きながら猫の姿に戻り、トオルにじゃれつくん
ですよ。
物語中、ずっとツンデレだったナナのラストのこの
姿がもう可愛くて愛しくて不覚にも涙腺が・・・

2015-07-25_21.18.17.jpg

ちょっと前まで、この演出に感動しつつも
別に猫が人間に変身したっていう設定じゃないねんから
影絵で猫にする必要ないんちゃうんか?
と、思ったりしてたんですが、見に来たお客さんを
現実から「舞台」という夢の世界へ連れて行くには
やっぱり必要だったんだなと今になって勝手に解釈
しております。
「オズの魔法使」や「転校生」の最初と最後だけ
白黒みたいなもんか?違うか。

この、オープニングとエンディングの影絵、ホントに
上手く出来ていて、何回見ても猫から人間、人間から
猫へ変わってゆく過程がどうやって映してるのか
全く見破れなくて不思議です。

と、まあ長々と書いてしまいましたが、この
「旅猫リポート」という作品、私が一番、心に
響いたのは、たとえ血は繫がってなくても親子は
親子であり、男と男、人間と猫であっても互いの
存在を尊重し、必要とし、思いやって与え続ける
無償の愛の姿でした。

そして、たとえ肉体は滅んでも、本当に相手を
愛する心があれば、いつでもどこでも会えるんだ
・・・という希望をあらためて教えられた気が
するのです。

仮にナナが猫でなくても、この物語は成り立つん
でしょうけど、やっぱり猫というのはつくづく
千両役者よのうと脱帽モノの「♂猫」ナナの
ツンデレぶりでした(笑)

好きか嫌いかは別にして、ぜひ一度読んでみて
いただきたい作品です。










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