So-net無料ブログ作成
特別編 ブログトップ

夜の大捜査線(夢のような日・後編) [特別編]

「お父さん、猫 全員逃げちゃってるよ」

夢の中で誰かの声がする・・・誰だ?

「お父さん、猫 居なくなっちゃてるけど、いいの?」

声の主は妻のようだが、猫が全員居なくなるとはどういうことなのか?

これはきっと夢の中の出来事だろうと思いつつ、朦朧としながら応えた、

「なんで全員逃げるんや?ドア鍵閉めとるやろ」

「窓から逃げたみたいよ、ホラ、声が全然せんでしょ?」

・・・?窓から逃げる?なんでやねん、確かに窓のガラスの割れ目は、かつては

脱走の重要ポイントだったが、ダンボールでは役に立たないので衣装ケースに

夏物の服を詰めて窓を塞ぐようにして重しにし、ちょっとやそっとでは動かないように

していたはずだ、ニャアコではズラせられるわけがない。


ん、ちょっと待てよ・・・衣装ケース・・・夏物・・・衣替え・・・

そういえば寝る前に妻が窓際の衣装ケースの中身を何やら入れ替えていたような・・・

まさか!

飛び起きて窓ガラスのところに行ってみる

ものの見事に衣装ケースは別の場所に移動しており窓に貼り付けてたダンボールが

めくれて猫が出れるほどの空間が開いており、カーテンが風に揺れていた。

文字通り「そこには ただ、風が吹いているだけ」だった。

なんてこった!

はしだのりひことシューベルツへの リスペクトも吹き飛ぶ一大事だ。

1匹くらい家の中に残っていないか、念のために捜してみたが、やはり親子5匹

全員出てしまっていた。

最悪だ、今何時だ?

午前0時30分すぎ。まずい。まずすぎる。

朝にニャアコ1匹 脱走しただけでも おおごとになるのに、この夜中にニャアコと子供

4匹、どうやって捕まえるのか・・・


ここから「猫家族5匹」対「人間夫婦2人」の真夜中の鬼ごっこが始まった。

時間が時間だけに子供達を起こすわけにもいかず、「ニャアコを呼び戻す能力」を

持つ切り札が使えないのは非常に痛い。

とりあえず、妻と二人で家の外に出る。ニャアコたちが何処にいるのか予測も

つかない。

我が家の向かいは今年3人目のお子さんが生れたばかり、お隣は去年結婚した

ばかりの若夫婦が2階に住んでいる。この時間にヤなシチュエーションだ。

近所迷惑にならないように猫たちの名前を呼ぶ

「おーい、ニャアコー、ちいー(仮名)、ブルー(仮名)」

「イーライー、ビジンダー(仮名)、どこやー」

全員で1箇所にいるのか、それともバラバラに散らばってしまっているのか、

ニャアコはともかく、子猫たちが心配だ。

今までどさくさに紛れて外に出た子も、これが初めての外出の子もいるのだ。

夜中なので車はほとんど通らないが、家の周りには用水路や排水溝があり

危険がいっぱいだ、ひょっとしたらもう帰って来れない子もいるかも、と思うと

生きた心地がしなかった。


あ!ニャアコ発見、何とか確保し玄関を開け中に放り込んだ。

しばらくして妻が、誰かわからんが子猫を1匹捕まえた、しかし、その子を

家に放り込もうと戸を開けると、今度は玄関の内側で待ち構えていたニャアコが

入れ違いに飛び出してゆく!

「キ~~~~~~!チックショーー!」

まるでドリフのコントのようなベタな展開を繰り返し、ニャアコを囮にして子猫を

おびきよせたり、涙ぐましい努力を続けて奇跡的に全員確保することが出来た。

実際どうやって捕まえたのか、いまだに思い出せないくらい必死だった。


時間は午前3時をとっくにすぎていた・・・妻は半分キレていた。

夢のような日はやはり夢のようには終わらなかった。

借家の平屋に5人家族と5匹家族が同居するという無謀さを、まざまざと思い

しらされた1日だった。

果たしてこれから先、一体どうなってゆくのか、さっぱり見当がつかなかった。


日付は変わって5月26日の出来事である。

(おわり)

P1000542.JPG

心配させやがって お前らー!モジモジくんかー!

P1000444.JPG

アメブロ版の、使い回しで申し訳ないですが、右から2番目、青竹さんチの

マメちゃんに似てないですか?
































































































特別編 「夢のような日」 [特別編]

~ いつも当ブログを訪問してくださる皆様 ~

本当にありがとうございます。

おかげさまで「手の折れた招き猫」も、もうすぐ100回を迎えます。

そこで今回、次回、次々回は・・・

「もうすぐ100回!特別編&総集編」をお送りしたいと思います。

(誰得~~~!)

本編ではようやく平成23年が終わったばかりですが、今回・次回は

先月のある出来事を描いた前・後編を、次々回は総集編の予定です。

(誰得~~~!)

ではでは「特別編 夢のような日」を、どーぞ!


「特別編 夢のような日」

平成24年5月25日(金)は私にとって夢のような日だった。

とはいえ仕事は朝から相変わらず大変だったし、夜は公民館で体育部会を

行わなければならなかった。

体育部会も参加するだけなら別に問題ないのだが、今年は私が部長なので

「秋の運動会を、いかにして年輩の方に喜んでもらうものにするか」という

議題で具体的にお年寄り向けの競技を1つ考えなければならないと思うと憂鬱

だった。

なんとか無事に仕事を終えて帰宅し、いつものようにPCを開き 自分のブログの

状況をチェックする。

「?」

何だこれは

あらゆる管理項目、ことごとく「0」の数字しかない「記事管理」のページに

「1」の数字が入っていた。

nice!1

なんと・・・70数記事めにして、初めて私のブログに「nice!」がついたのだ。

嬉しかった、1という数字がこんなに眩しく見えたのは生れて初めてだった。


まあ、冷静になって考えてみると、もともと何か為になるような記事を書いてる

わけでもなく、可愛い猫ちゃんの写真がアップされてるわけでもなく、

皆が知りたい情報を提供してるでもなし、本人が奇跡のように思ってても

野良猫が家に住むようになった話なんて当事者以外には珍しくもない内容を

ダラダラ書いてるだけなので反応がないのは当たり前で、それは自分でも

納得してたのだが、日に日に訪問者数が少しずつではあるが増えていってただけに

「気配はあるのに足跡はなし」という状況が不思議だったから本当に嬉しかった。


記念すべき初nice!の記事は最新のものではなく、ちょっと前に書いた

「雑感 時には母に甘える子猫のように(後編)」だった。


いつまでも眺めていたかったが体育部会に行かなければならず公民館に向かった。

話し合いはどうなることかと憂鬱だったが、部員さんも協力的で「お年寄りに

楽しんでもらえる競技」もスムーズに決めることが出来た。


公民館から帰ってきて、寝る前にもう1度 管理ページを見た。

さすがに数が増えてるということはなかったが、よく見るとなんとnice!だけでなく

その方は読者登録までしてくださってたのだ。


昔、コロコロコミックで「ハムサラダくん」という漫画が連載されていた。

藤子不二雄先生の若き日をモデルにした半分フィクションのような物語で、

子供向けの「まんが道」のような作品なのだが、その中でデビューしたての2人が

はじめてファンレターをもらって喜ぶ場面が、印象的で今でもおぼろげに覚えて

いるが、まさにそんな感じの感激だった。

(ただし、2人がもらったそのファンレターはたしか「面白くない!」というお怒りの

手紙で、それを見て最初はショックを受けるが、やがて発奮して頑張るという内容

だったような記憶が・・・)


翌日も仕事が早いのでもう寝ることにした。夜の11時を過ぎてたが妻は明日休み

だからと、家族の衣替えの準備をまだ続けていた。


こんなに幸せな気持ちで眠りにつくのは久しぶりだった

本当に幸せな、夢のような1日だった。

そう

日付が変わるまでは・・・


ZZZ・・・ZZZ・・・ZZZ・・・

夢の中で誰かの声がした


「お父さん、猫 全員逃げちゃってるよ」


(つづく)






























特別編「家(ウチ)より永遠に」 [特別編]

P1000210.JPG

「あ、流れ星」

「綺麗ねー」

「綺麗だね」

「ねえ、何かお願いした?」

「おいしいご馳走を毎日おなかいっぱい食べれますように、
って。でもこのウチじゃ難しいかもね」

「まあ、いやしんぼね。フフフ・・」

「えへへ、君は何てお願いしたの?」

「私?私はね・・・世界中の動物が、いつまでも人間と
 仲良く暮らせますように、人間が私たちの命を大切に
 思ってくれますように・・・って・・・祈ったわ。」


サイボーグ009 地底帝国ヨミ編 「地上より永遠に」
ラストシーンより パクらせていただきました。
特別編 ブログトップ