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ネタばれ注意「ヒグチユウコ・ニャンコシリーズ」(後編)   [オススメ]

「おれたちねこは 人間より寿命が短いから
 たいてい先にいなくなるんだ。
 でも おまえはずっといっしよにいられるじゃないか」

そう話すいじわるねこの目は とても複雑そうでした。
ニャンコは むしょうにかなしくなりました。

ニャンコは からだからヒゲを ぬきとりました。

ぜんぶとりおわると いじわるねこがそっとニャンコを
ひざにのせて だきしめてくれました。

「ほら もとのほうが ずっとかわいい」


「せかいいちのねこ」
みんなせかいいちのねこ  より



それでは前回に続いて、ヒグチユウコさんが描く
ぬいぐるみのニャンコが主人公のお話。
後編は「せかいいちのねこ」の紹介です。

前編で紹介した「ふたりのねこ」同様、今回も
ニャンコが主人公なので勝手にニャンコシリーズと
名付けておりますが、実は正式な続きの物語では
ないような感じなんですよねー。

まず、決定的なのは出版社が違う。
この「せかいいちのねこ」は白泉社の「月刊MOE」
に連載されてたものを1冊の絵本にまとめたもので、
「ふたりのねこ」は祥伝社からの書き下しっぽい
です(ちゃんと調べて記事書けやw)

そういった関係が影響してるのか、同じニャンコが
主人公でも微妙~~~~~に雰囲気が違ってます。
そう、敢えて例えるならば
「8時だよ全員集合」と「ドリフの大爆笑」みたいな
もんでしょうか(違うな・・・)

「ふたりのねこ」ではニャンコの家族は、大好きな
「ぼっちゃん」とその両親の4人暮らしだったのに
「せかいいちのねこ」ではやたらと不思議な同居人が
増えてます(笑)
さらに「ぼっちゃん」から「男の子」へと、呼び方も
変わりました。
これはもう、別物のパラレルワールドと割り切って
読むか、前作で「ねこ」と別れた数年後ととるか
読者の好みの問題でしょうかね。

で、今回の物語は・・・
ニャンコが愛してやまない「男の子」が7さいに
なったのを機に、ぬいぐるみに興味がなくなって、
自分はもう飽きられてしまうのでは・・・
とニャンコは不安になります。

「本物の猫になればずっと一緒に居れるんじゃないか」
「猫のヒゲには魔力があるから体に入れればいい」
という友達のアドバイスのもと、少しでも沢山の
本物の猫のヒゲを手に入れるべく友達のアノマロと共に
出かけるのですが、この道中で沢山の、表情も仕草も
個性的な猫たちに出会い、アノマロと途中ではぐれたり
同居人の「いじわるなねこ」を通じて、たとえ7才に
なっても男の子は自分のことを、かけがえのない存在
だと思ってる事を知らされたりしながら話は進みます。

やがて出会った猫たちからもらった大切なヒゲを、
ぬいぐるみである自分の体に1本ずつ差し込んで
ニャンコはついに念願の本物の猫に・・・
とは、ならないんですね~(笑)

それでも猫たちがくれた大切なヒゲで、自分も本物の猫
になりたいと願うニャンコに、改めて今のままでも
十分に男の子に愛されてることを諭す、実はいじわる
じゃない「いじわるなねこ」の言葉に、実際に猫と
暮らしてる、あるいは暮らしていた人たちは、きっと
涙腺が崩壊します。

2016-09-18_08.45.45.jpg

お話の内容的にはSMAPの「世界にひとつだけの花」
とマッキー自らが歌った「僕が1番欲しかったもの」
を足して2で割ったような(違うなw)よくある
ものだと思うんですが、やはりここはヒグチユウコ
さんが描く、個性豊かな猫たちの姿が物語に深みを
与えてますねえ。
しかも今回は猫も沢山出てくるけれど、それ以外の
生き物もいっぱい出てきて、まさに現代の鳥獣戯画
って感じでした。

2016-09-18_08.49.27.jpg

モデルになってる実在の猫ちゃんたち ↑

ホントはまだまだ語りたい内容がいっぱいあるんです
が、現段階まで読み直してみて、改めて自分で書いた
記事の内容の薄さに愕然としてしまい、これ以上
書くのはマズいなと判断したので、この辺でやめとき
ます。

ちなみに現在「月刊MOE」では「せかいいちのねこ」
の正統 (?) な続編「いらないねこ」が連載中です。
少し成長したニャンコが捨て猫を引き取り、お父さん
になる話です(笑)
ニャンコと猫たちの表情の1コマ1コマ、動作の1コマ
1コマが、本当に愛おしくなる珠玉のシリーズです。











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